8月24日(月)、日本テレマン協会定期演奏会
8月24日(月)、日本テレマン協会定期演奏会が開かれ、作曲当時の試演会の再現をコンセプトにしたベートーヴェンチクルス第二弾、無事終了しました。やはり1,2番と比べると、3,4番は遥かに複雑で壮大になり、アンサンブルも格段に難しくなりました。その分、より全パートが目まぐるしく音を受け渡し、寄り添っては離れる、そういうのが細部まで素晴らしく作られている事に気づき、ベートーヴェンはすごいなぁ、と改めて思いました。第4番は『美しい乙女』というよりは『やんちゃな少年』という印象でした。でも2楽章が本当に美しくて、特にクラリネットのメロディーに毎回うっとり。この編成だからこそ、当時『まるで管楽合奏曲だ』と揶揄された事が良くわかりました。第3番は壮大ですが、『英雄』という題名の印象より軽やかで偉そうでない感じでした。
第2楽章の葬送行進曲も名曲ですね!そのあとの第3楽章が、まるでガイコツが遊んでいるように聞こえました。私達奏者も、小編成での演奏は新しい発見が沢山あり、大変ではありますが良い経験をさせてもらっています。
ところで、実は今回、私は人生初の熱中症になってしまいました。会場も暑かったですが、体感温度よりも凄い量の汗が止まらずおかしいなぁと思っていたのですが、だんだん体が思うように動かなくなってきて…。なんとか全力を振り絞って弾き切った後、全身が震えだし、皆さんの拍手のなか、お辞儀すらやっとのことでした。いつも演奏後は、拍手して下さるお客様のお顔を見て、感謝と無事終わった安堵で満たされます。
私は、それがとても幸せです。ところが、今回ばかりは皆さんの顔をほとんど見られませんでした。それが未だに心残りです。ほんとうに力の限り皆で演奏し、「感動した」という嬉しいお言葉もいただきました。でも反面、自分としては実は思うような演奏ができなかったという悔しい想いもあります。演奏の翌日はひたすら眠りこけ、なんとか順調に回復しましたが、いずれにしても、健康第一だな、とあらためて痛感しました。
熱中症はそこまで室温が高くなくても、なってしまうのですね。コロナ禍でずっと外出自粛していた事も関係あるのではないかと思います。
まだまだ暑い日が続いていますが、皆様もくれぐれも気をつけて下さいね。
次回定期演奏会は10月16日、ベートーヴェン交響曲第7番&第8番です。お楽しみに!
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