初のファンクラブ演奏会『無伴奏ヴァイオリンの夕べ』
9月5日(土)、初めてのファンクラブイベント、無伴奏リサイタルを行いました。会場は毎日新聞大阪本社の吹き抜けのエントランスホール。とっても響きの良い会場でした。
無伴奏リサイタルなんて初めてだったので、本格的かつ飽きずに聴いてもらえるには、とプログラム考えに考えました。バッハの『プレリュード』とイザイの『オブセッション』、同じメロディーで始まるこの2曲をいつか並べて演奏してみたいな、とは前々から思っていて。テレマンのファンタジーは、日本テレマン協会の一員でありながらやった事がなかったので、取り組めて良かったです。とても響きの美しい曲で、演奏しながら「この会場にぴったりだな」と幸せな気持ちになれました。『美しきロスマリン』伴奏無しでしたが、ヴァイオリンの音色の繊細さを伝えられたかなと思います。
そして今回のプログラムで1番の技巧曲『レチタティーヴォとスケルツォ』。大学生の時に弾いた事があるのですが、〇〇年振りに弾いてみて、「あれ、こんな難しかったかな」と肉体の衰えを感じてしまいました。同時に「こんなに良い曲だったんだ」と、クライスラーの曲の素晴らしさに改めて気付けました。『ロンドンデリーの歌』は曲作りの参考に『ダニーボーイ』を調べたところ、あまりにも胸を打つ歌詞だったので、『ダニーボーイ』で弾く事にしました。音符は同じですが、歌詞があるかないかで弾き方が全く変わりました。当日歌詞を紹介しようかと思ったのですが、泣いてしまいそうなのでやめました。
小ネタで挟んだ『ラジオ体操』、あれは良い曲になりそうなので、きちんと最後までアレンジしてみたいです。ただ家で練習するのがちょっと恥ずかしいですが。プログラムの最後のビーバー『パッサカリア』、10分に及ぶ大曲でしたが、吹き抜けの天井に響きが吸い込まれていくようで、エントランスホールの響きの美しさにグッと気持ちが集中できました。
初めてのファンクラブのリサイタルに、沢山の皆様に来て下さって、本当に嬉しかったです。お一人お一人に感謝の気持ちを伝えたいと思いながら演奏しました。こんな素敵な機会を作って下さった、ファンクラブ世話人の方々、素晴らしい会場をお貸しいただき、当日もお手伝いして下さった毎日新聞グループ関係者の皆様、本当にありがとうございました!
いつも応援して下さる皆様、本当にありがとうございます。
これからも感謝の気持ちを込めて精一杯、演奏していこうと思います。
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