ヴィオラ・ダモーレ『愛のヴィオラ』

大阪の緊急事態宣言は延長されてしまいましたが、6月10日のマンスリーコンサートは、平日ということもあり、開催できる事となりました!

6月10日(木)18:30開演 大阪倶楽部《ヴィヴァルディの夕べ》 

今回のプログラムにある『ヴィオラ・ダモーレ協奏曲』

皆さんヴィオラはよく知っておられると思いますが、ヴィオラ・ダモーレはご存知でしょうか?17~18世紀に用いられていた楽器で、なんと弦が7本もあり、その下には同数の共鳴弦が張られていて、この共鳴弦が何とも言えない甘美な響きを生み出します。弦が多いと弾くのはとても難しいですが、和声やアルペジオも効果的に鳴らせます。イタリア語で『愛のヴィオラ』という意味の名前通り、とっても魅力的な音の楽器です。形も面白く、ネックヘッドに目隠しまたは目を瞑った天使の顔がついていて、『愛のヴィオラ』の名前にちなんで『恋は盲目』を表現しているそうです。

主席ヴィオラ奏者の姜さんが持ち替えで演奏します。 

私が演奏するヴァイオリン協奏曲も少し解説しますね。この『海の嵐』は、全12曲からなる協奏曲集『和声と創意への試み』の第5曲で、第1~4曲は『四季』です。嵐の描写ですが、やはり所々『四季』に出てくるフレーズと似ていて、「あれ、ここ『夏』ぽいな」など思いながら弾いています。でも『夏』の不安に満ちた深刻な嵐とは違い、この『海の嵐』は激しいけれど明るい曲調で、3楽章は船乗り達が力強く嵐に立ち向かっているようなイメージで、弾いていて楽しくなります。ヴィヴァルディの作品にはフルート協奏曲『海の嵐』もあるのですが、全く違う曲で、『海の嵐』と言えば、こちらのフルート協奏曲の方がよく演奏されているかもしれませんね。

ほぼ2ヶ月振りのテレマン公演です!

皆さまにお会いできるのが楽しみです。

0コメント

  • 1000 / 1000