「無伴奏シャコンヌ」聴いていただきました!

9月24日、テレマンマンスリー『バロック楽器で聴くバッハ&テレマン 』無事終了しました。

今回は無伴奏曲が大半を占め、合奏曲が少なかったのが少し残念でしたが、皆久しぶりのバロック楽器にも関わらず、良いアンサンブルができたと思います。

無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番は『シャコンヌ』だけの予定でしたが、全部勉強していた事もあり、急遽全曲弾く事に。悲しみが漂うような『Allemande』、鋭い三拍子の『Corrente』、そして『Sarabanda』は静かに響き、一転『Giga』はノンストップで駆け抜けます。

この約8分間が本番とても短く感じました。

そして続く『Ciaccona』。冒頭の重音のテーマが、前の4曲で作り上げられた空気を纏って荘厳さを増すような、不思議な感覚を覚えました。『シャコンヌ』へと繋がる4曲の流れ,意味が初めて見えた気がしました。

お客様の集中力によって会場は特別な空間になったかのようで、そこに響く音は私の集中力も高めてくれました。長すぎて聴く側もしんどいのでは…と直前まで不安でしたが、全部弾く事ができて本当に良かったです。

この曲が作られた年と、バッハの妻アンナ・バルバラが亡くなった年が同じなのですが、やっぱり『シャコンヌ』は奥さんへの想いが込められているような気がします。

不慣れなバロック楽器での準備は大変でしたが、モダンより半音低い415Hzの落ち着いた響きは、崇高な曲に合っていてとても素敵だと思えました。

得難い経験となりました。ご来場下さった皆様、本当にありがとうございました!

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